
すがすがしい季節 清明の薬膳・・鯛のアクアパッツァ
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鳥取でアトピー性皮膚炎など皮膚トラブルを薬食同源、漢方のお薬、スキンケアで根本
的な改善のお手伝いをしているイヌイ薬局の乾 康彦(いぬい やすひこ)です。
一年で一番すがすがしい季節の清明(せいめい)を迎えました。
季節の旬を身体にとりいれて
精を蓄え、心身ともに充実させておきたい時期です。
スーパーさんで手軽に手に入る食材でも、旬の食材は、身体に
「自然のちから」を取り込んで、心身とも重質させることが
できます。
今回メイン食材の鯛は、薬膳的には
胃腸を健康に保って、精を補って、利尿作用・母乳の出をよくする
食材で、3~5月が実がしまっていて一番美味しい旬とされています。
*材料揃えば20分のワンパン薬膳アクアパッツァのレシピ
アクアパッツァ
材料(二人分)
鯛 1尾(200g/一人)
塩 小さじ1/2
アサリ (計170g)10個
しめじ 1パック
ミニトマト 6個
水 400ml
EVオリーブオイル (焼く用) 大さじ1
仕上げ EVオリーブオイル 50ml
イタリアンパセリ (生) 適量
レシピ
準備
あさりは砂抜きし、貝同士を擦り合わせて洗って
イタリアンパセリはみじん切りに、ミニトマトは
ヘタを取っておきます。
1、ミニトマトは横半分に切ります。
2、鯛は両面に1本ずつ切りこみを入れ、塩を全体にふりまんべんなくまぶします。
3、フライパンを強火で熱しEVオリーブオイルをひいたら2を入れます。
4、弱火で焼き色がつくまで3分ほど焼きます。
5、焼き色がついたら裏返して反対面を弱火で2分ほど焼きます。
6、両面に焼き色が付いたら強火にして水を加え、鯛に煮汁をかけながら2分ほど加熱し、石鎚を取ったしめじ、陳皮、南蛮毛、アサリを加えます。
7、煮汁を鯛にかけながら強火で3分ほど煮込み、鯛に火が通りアサリの殻が開いたら1を加えます。
8、全体がなじむまで1分ほど煮込んだら、EVオリーブオイルを加え、煮汁を全体にかけながら乳化するまで30秒ほど強火で煮込みます。
9、弱火にしてイタリアンパセリを加えたら火から下ろし、お皿に盛り付けてできあがり。
*塩加減は、お好みで調整してください。
*煮汁が少なくなった場合は、水を加えて調整ください。
*薬膳的に食材の性質を考えて
🐟 鯛(たい)
性質:平性(体を冷やしすぎない温めすぎない)
五味:甘味
効能:
胃腸を補い、消化吸収を助ける
気血を補って疲労回復に、美肌、アンチエイジング
🍅 トマト
性質:微寒(やや体を冷やす)
五味:甘・酸
効能:
熱を冷ます(体の余分な熱を取る)
口の渇きやほてりを和らげる
肝を養い、イライラ解消にも役立つ
🥬 オリーブオイル
性質:平性
効能:
腸を潤して便通改善
血管の健康を保ち、血管の老化防止に
🌿 ハーブ類(バジル・タイム・ローズマリーなど)
香りで「気」の巡りを促進し、ストレス緩和や
胃腸機能のサポートにも。
アクアパッツァ 薬膳的まとめ
鯛のアクアパッツァは、気血を補いながら消化も助け
体の余分な熱やストレスを和らげる“バランスのいい
滋養強壮料理といえます。
・疲れがたまっているとき
・肌の調子を整えたいとき
・春の季節の変わり目にぴったり!
もし、「冷えやすい体質」ならトマトを控えめに
逆に「ほてりがち」ならオリーブオイルを少なめに
アクアパッツァは、イタリア語で、「狂った水」という意味
漁師さんが、海水や手に入るものでささっと作ったことから
料理自体、シンプルな調味料(水・トマト・オリーブオイル)
で魚を煮るだけの“狂った”ように簡単で素朴料理です。
*ワンパン薬膳アクアパッツァ
薬膳素材を加減することで、体質体調に応じた
薬膳アクアパッツァができます。。
手順6で、
生理中や・貧血気味の方は
枸杞 20粒
ナツメ 3粒
を加えてみてください。
生理前など浮腫みやすい方は
陳皮 5g
刻んだ南蛮毛 5g
ヨクイニン 5g
など加えると
一人ひとり、その時々の体質に合わせた
薬膳アクアパッツァが出来上がります。
是非ご参考にして頂き、手軽に薬膳を取り入れてみて下さいませ。