
太陽と月の結婚②
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太陽と月の結婚…陰と陽の法則②
前号に続き陰陽の原則について、月の400倍の体積がある太陽と月が同じ大きさに見える地球は陰陽がバランスする惑星と中医学では考え、その陰陽のルール、原理に順じることが健やかな生命の維持に大切な真理と考えます。
この、陰と陽の基本的なルールは
- 陰と陽は互いに反対の性質を持ち対立する。(陰陽対立インヨウタイリツ)
- 互いに対立する陰陽は、陰だけ陽だけで機能せず互いに依存する。(陰陽互根互用インヨウゴコンゴヨウ)
- 陰陽の関係は変化を本質とする。(陰陽消長インヨウショウチョウ)
- 陰極まれば陽に、陽極まれば陰に転化する。(陰陽転化インヨウテンカ)
で、今回は3.陰陽消長と4.陰陽転化について具体的に見ましょう。
3. 陰陽の関係は変化を本質としています。(陰陽消長インヨウショウチョウ)
陰が増えれば陽が減る陽消陰長(ヨウショウインチョウ)、陽が増えれば陰が減る陰消陽長(インショウヨウチョウ)が繰り返される状態を消長(ショウチョウ)と言い、自然界では、夏至が過ぎれば陽が減り陰が増え始め(陽消陰長)、冬至が過ぎれば陰が減り陽が増え始めます(陰消陽長)。
4. 陰極まれば陽に、陽極まれば陰に転化する。(陰陽転化インヨウテンカ)
たとえば、自然界では、 陰極まれば陽と化す(重陰転陽)陽極まれば陰と化す(重陽転陰)といわれ 、春から夏にかけて陽が盛んになり、夏至を境に陽が減少しめ陰が優位になります。(重陽転陰)
陰陽転化についてイヌイ薬局専門の不妊周期療法で具体的に見ましょう。
生理の時期、低温期(卵胞期)の約2週間は、主に陰である卵胞が育ます。陰が極まると急激に陽に転化して陰の卵胞を排出 排卵期 を迎え、体温が急上昇し 高温期 を迎えます。そして、約2週間は陽が背長し共に子宮内膜が増殖、極まると陽が急激に陰に転化し厚くなった陽としての子宮内膜が排泄 生理 を迎え再び陰の成長が始まります。
この、陰陽が急激に転化する排卵期や生理期には女性の身体、精神は不安定になりいらだったり落ち込みます。が、周期療法では漢方のお薬や薬膳で、陰陽をバランスさせ急激な変化に耐えられる身体として、安心安全の妊娠出産に導きます。
イヌイ薬局では、多くの不妊や生理のお悩みに関する漢方相談を承っております。
お気軽にご相談くださいませ。