起立性調節障害(OD)の原因と症状

起立性調節障害(OD)の原因と症状

イヌイ薬局宮長店です。

ご訪問ありがとうございます。

今日は最近ご相談の多い「起立性調節障害」についてのお話しです。

起立性調節障害(OD)は、自律神経のアンバランスによって
立ち上がったときに血圧が低下したり心拍数が上がり過ぎたり調節に時間がかかりすぎたりすることによって様々な症状を呈します。

 

*起立性調節障害の症状

立ちくらみ・めまい・ふらつき
頭痛、気分不良、倦怠感
動悸、腹痛、食欲不振
朝起きられない、夜寝つけない
失神発作
など。



起立性調節障害は、
急激な肉体の成長によって心臓と脳の距離が開くのに対して、
自律神経の発達が追いつかないため脳への血流が維持できなくなる疾患です。

治療は食生活を中心に生活習慣の改善ともいえる生活習慣、とくに食養生・薬膳がとても大切です。

体質にあった食事
適切な運動
睡眠リズムを整えること
の3つを継続することが大切です。


血圧を上げる薬などを服用する薬物療法もありますが、補助的なものと考えた方がよいでしょう。
適切な治療が行われれば、軽症であれば数ヶ月以内で症状が改善します。

日常生活に支障をきたすレベル(中等症)であっても、1年後の回復率が約50%、

2~3年後は70~80%と、ほとんどのケースが数年以内に改善すると言われています。

これは情報提供のみを目的としており、医療上のアドバイスや診断を行うものではありません。

起立性調節障害は自律神経の働きが悪くなり、起立時に身体や脳への血流が低下する病気です。

そのため、朝になかなか起きることが出来ない、朝の食欲不振、全身倦怠感、頭痛、立っていると気分が悪くなる、立ちくらみなどの症状が起こります。 症状は午前中に強く、午後からは体調が回復することが多いです。

 <主な症状>
・立ちくらみ
・めまい
・動悸
・頭痛
・腹痛
・倦怠感
・起床困難
・食欲不振
・乗り物酔い


*起立性調節障害の原因
●自律神経の機能低下による血圧の低下

血圧を決める因子は「血管抵抗」と「血流」です。人の体は、仰向けの体勢から起き上がると、重力により血液が下半身に移動し、静脈を経て心臓へ戻る血液量が減少して、血圧が低下します。通常なら、自律神経系の1つである交感神経が作用して血管抵抗を上げ、血圧を維持します。しかし、自律神経が正常に働かず血管抵抗が下がっている上に、摂取する水分が不足すると血液量が少なくなり、血圧が維持できなくなります。

その結果、体(特に上半身)や脳への血流が低下し、めまいや立ちくらみをはじめとする様々な不調が起きるのです。

●天気や気圧などに左右されることも
「雨の日や曇りの日は、なんだか体調が悪い」「梅雨や台風の時期はいつもだるい」といったように、天候によって体調が大きく左右されることはありませんか?  

天気や気圧、気温は血圧に影響を与えるといわれています。実際に気圧が下がった時、例えば雨の日などに血圧を測ってみると、いつもよりも数値が低くなっているでしょう。

気圧とは空気の重みであり、気圧が急に下がると体にかかる圧力が減って血管が広がり、血圧が下がってしまうためです。自律神経がきちんと機能していれば、血管を収縮させて血圧の低下を防ぎますが、自律神経の働きが乱れていると血圧は下がったままに。そのため、起立性調節障害の方も、雨の日や曇りの日、暑い時期には体調不良が表れやすくなります。また、春先から初夏にかけては気温が徐々に上がることで血圧が下がることに加え、進学やクラス替えなどでストレスがかかることから、発症や症状悪化のリスクが高くなります。


<症状の特徴>
・起立性調節障害の症状は午前中に強く、午後には軽減する傾向がある。そのため、夜眠れずに起床時間が遅くなるという悪循環に陥ることも。


・起立性という名の通り、起き上がる時に発症し、重症になると横になってしまうと起き上がれなくなる場合もある。・小学校高学年から中学生(10~16歳)に多く、軽症の例も含めると小学生の約5%、中学生の約10%に症状が見られる。


・不登校の子どものうち約30~40%に症状がある


・勉強に集中できなくなり、記憶力も思考力も低下するため、知識を覚えようと思っても覚えられなくなる。

起立性調節障害の主な症状とその特徴は上記の通りですが、中等症から重症になると、日常生活にも支障をきたし、不登校につながることもあります。日常生活に支障のない軽症例では、適切な治療によって2~3カ月で改善しますが、学校を長期欠席する重症例では社会復帰に2~3年以上を要することもあるので、早期の発見と治療が必要です。

〇勉強には集中できなくても、ゲームには集中できる?

集中力が低下するというと、生活に大きく影響するようにも思えますが、実は全ての集中力が保てなくなるわけではありません。例えば子どもたちが好きなゲーム。勉強はすぐに飽きてしまうのに、ゲームを一度始めるとなかなかやめないという子どもも多いのではないでしょうか?

それは脳の構造、特に脳に栄養を送る血管が異なることによって起こる現象と考えられます。勉強など思考作業する時は、主に脳の前のほう、ゲームをする時は主に脳の後ろのほうを使うのですが、脳の前のほうと後ろのほうでは血流を担当する血管が異なります。脳の後方の血管は比較的真っすぐですが、脳の前方にある血管の走行は蛇行し、距離も長く、血流が低下しやすい形状になっています。このことが勉強する時の集中力の下がりやすさにつながっていると考えらえます。

〇起立性調節障害の治療は薬物療法とセルフケアを並行して行う

病院では検査によって起立性調節障害かどうかを見極め、治療へと進みます。薬物療法のみでは効果が少ないため、日常的なセルフケアや子どもの心理的なストレスを軽減する環境づくりも並行して行いながら、少しずつ治療していきます。

●病院での治療の流れ
・起立時の血圧や脈拍などを測定し、起立性調節障害かどうかを見極める新起立試験を行う。
・検査結果と日常生活状況の両面から重症度を判定する。
・「心身症としてのOD(起立性調節障害)」チェックリストなどを用いて、学校や家庭のストレスが関与しているかどうかもチェックする。
・セルフケアなどの非薬物療法と共に、血管を収縮させる薬や交感神経の機能を促す薬による薬物療法を行う。

〇起立性調節障害のセルフケア

症状を悪化させない起立性調節障害の立ち上がり方
日常生活では以下のようなことに取り組んで、症状を悪化させないようにしましょう。
・立ち上がる時は、頭を下げてゆっくりと。
・じっとして立っているのは1~2分までとし、時々足をクロスしたり足踏みしたりする。
・散歩などの軽い運動で、筋力の低下を防ぐ。
・血液量を増やすために水分と塩分を多めに摂る。
・血圧低下の予防に着圧ソックスやタイツを使用する。ただし、体を横にするときや睡眠時には使用しない。

周囲からの理解と協力が、完治のカギ!!

ストレスは起立性調節障害発症の原因にはなりませんが、自律神経の働きを妨げ症状の悪化につながります。治療やセルフケアについては、まずは全て完璧にやろうとはせず、子どもの様子を見ながら、小さなこと、できることから焦らずに取り組んでいってください。起立性調節障害は、身体疾患だということを理解して、むやみにせかせたり、無理やり学校に行かせたりするのはやめましょう。そして「起立性調節障害」について理解し、保護者として、学校関係者とも連携を取りながら、周囲の理解と協力を深めていくことが必要です。具体的には「遅刻を認めてもらう」「クラスメイトに病気について理解してもらう」ということが大切です。

また子ども自身にも、症状や原因を理解させることで当事者意識をもたせ、前向きに治療に取り組めるように導いていきましょう。ただ周囲の協力を得るためには、専門家の意見と知見が必須です。起立性調節障害と診断されたら、学校とのかかわり方についても、小児科のかかりつけ医に相談してみましょう。

〇起立性調節障害の予防法

健康的で規則正しい生活が予防につながるます。
起立性調節障害の予防には、血圧や自律神経を正常な状態に近づけることが大切です。そのポイントとなるのが、規則正しく、健康的な生活を送ることです。とはいえ、健康で自覚症状のない思春期の子どもにあれこれ言っても、なかなか思うように動いてくれないでしょう。

簡単にできて有効な予防法を1つだけお伝えするなら「家でゴロゴロ寝そべらない」ということです。帰宅後や食後などの空いた時間に横になってスマホをいじったりゲームをしたりしているようなら、やめるように声をかけてください。
また、起立性調節障害になってしまった場合の再発防止対策として役立つこともご紹介します。


●起立性調節障害の再発防止対策●

・軽めの運動やストレッチで血流を促す。
・夜更かしせず規則正しい生活を送る。
・朝日を浴びて体内時計を整える。
・ぬるめのお風呂でリラックスする。
・寝る前にスマホやパソコン、ゲーム機などを操作しない。
・水分や塩分の摂取を心がける。

起立性調節障害は、まだまだ世の中での認知度が低い疾患です。しかもその症状から「怠けているだけでは?」「気のもちようで治る」などと勘違いされ、適切なケアがなされない子どもたちがたくさんいます。子どもたち自身も、学校に行きたいのに行けない、勉強が遅れてしまう、自分はこれからどうなるのだろう……といった不安やつらさを感じ、悩んでいます。
「うちの子も、もしかしたら……」と思い当たることがあれば、まずは、適正な診断を受けるために小児科のかかりつけ医に相談しましょう。もし、起立性調節障害と診断されても、しっかり治療をすれば完治できる病気です。周囲の大人は、病気を理解し、怒らず、焦らずに見守りながらサポートしていきましょう。

 

イヌイ薬局宮長店には、国際中医専門員(旧A級国際中医師)、国際中医薬膳師など専門家が在籍しております。お気軽にご相談下さいませ。



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