
NHKドラマ「しあわせは食べて寝て」・・柿は体を冷やす?干し柿や柿霜の薬膳的チカラ
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ドラマ「しあわせは食べて寝て待て」第五話より
NHKの人気ドラマ「しあわせは食べて寝て待て」の第5話では
桜井ユキさん演じる主人公が干し柿をプレゼントされる場面が
登場します。
ですが彼女は、
「体が冷えるから、石田三成も柿は食べなかった」
と言って、柿を断るシーンがあります。
このセリフには、実は薬膳的な意味があるんです!!
柿の特徴(薬膳の視点から)
柿は「甘くて渋い味」で、性質は「寒性」=体を
冷やすタイプの食べ物です。
そのため、体が冷えやすい人や、冷えが気になる季節
には食べ方に注意が必要です。
でも、干し柿にすると、冷やす作用がやわらぎ
からだにやさしい食材になります。
柿(生の柿)のはたらき
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体の熱を冷ます(清熱)
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肺をうるおす(潤肺)
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体に必要な水分を生み、のどの渇きを止める(生津止渇)
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毒素を外に出す(解毒)
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口内炎やのどの炎症、熱による下痢や出血にも使われます
干し柿のはたらき
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肺をうるおす(潤肺)
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出血を止める(止血)
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胃腸を元気にする(健脾)
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下痢を止める(渋腸)
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胃腸が弱い人の消化不良やお腹のゆるみにもおすすめ
柿霜(しそう)って?
干し柿のまわりに出る白い粉のことを「柿霜(しそう)」
といいます。これはカビではなく、柿の糖分が自然に
出てきたもの。
この柿霜には、こんな働きがあります:
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肺をうるおして咳を止める(潤肺止咳)
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のどの渇きや痛みをやわらげる(利咽)
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出血を止める(止血)
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空咳や声がかすれる時、口内炎や糖尿のケアにも使われてきました
まとめ
柿は生で食べると体を冷やしますが、干し柿や柿霜になると
身体をいたわる働きがたくさんあります。
体質や季節に合わせて、食べ方を変えることが薬膳の基本です。
これからの季節、乾燥や咳が気になる方は、干し柿や柿霜を
うまく取り入れてみてください。
「しあわせは食べて寝て待て」NHKドラマが代位人気のようですが
テーマは、「薬膳」、これからも番組の補足ブログを書いてゆきます。
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