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からだと漢方のこと

中医学について

中医学とは自然哲学に基づく中国の伝統医学のこと。「弁証論治(べんしょうろんち)」という理論的方法に基づいて、四診合参(望・聞・問・切の四つの診察法)を用いることで一人ひとりの証(体質・病の本質)を判断(弁証:証を弁じて)し、体質体調にあわせた最適な生薬や食材を選んで治療する(論治:治療を論じる)こと(弁証論治)をいいます。

これをもとに生薬などを薬として用いるのが漢方薬です。また、食べるものには薬と同じようにからだを元気にするチカラがあり(薬食同源)、食でからだを整える食養生のことを「薬膳」といいます。

中医学の基本スタイルは「治療よりも予防、予防よりも養生」。

毎日の暮らしと食に薬膳の考え方を取り入れることで、からだのバランスを整え、病気を未然に防ぐナチュラルで健康的なライフスタイルで、からだの悩みや不調を改善することができます。

中医学の基本

中医学の基本は、太陽を陽、月を陰と考える陰陽五行(いんようごぎょう)の考え方。薬膳の考え方もこの陰陽五行にもとづいており、からだの症状に合わせて取り入れたい食材の性質と味、その作用の関連付けがなされています。

  • 陰(いん)と陽(よう)

    からだの働きにも食材にも、陰(いん)と陽(よう)があります。陰と陽は対立する一方で互いに依存する関係。表がなければ裏がなく、上がなければ下がないように、相対的なバランスを意味する、中医学において大切な考え方です。

  • 気(き)・血(けつ)・津液(しんえき)

    気(き)・血(けつ)・津液(しんえき)は、いずれもからだの基本となるもので日々代謝されています。体内に消化吸収された食物の栄養分から生みだされるため、食事からしっかりと栄養を取り入れることが大切です。

    【気(き)】生命力やエネルギー。不足すると疲れやすかったり、風邪を引きやすかったり、動いた後に症状が悪化したりします。

    【血(けつ)】全身に栄養をめぐらせる血液。不足するとめまいや立ちくらみ、爪が割れやすい、夢が多かったり、眠りが浅かったり、不眠の原因にもなります。

    【津液(しんえき)】リンパ液など血液以外の体内を循環する水分。不足すると目の乾きや乾燥肌、白髪、不眠、ホットフラッシュなどのほてり、寝汗、鬱などになります。

  • 五味とは

    食材の味のこと。酸味・苦味・甘味・辛味・鹹味(塩辛さ)で表します。薬膳では季節の食材との関わりがあります。

  • 五臓(肝・心・脾・肺・腎)とは

    からだの臓器のことで気血津液の流れとも関連しており、五臓の働きが弱まるとからだの不調につながります。

    【肝(かん)】気・血・津液の循環に関連します。怒りやストレスが重なると目に症状があらわれます。

    【心(しん)】血の流れ、こころと精神・意識に関連します。顔色や舌に症状があらわれます。

    【脾(ひ)】食物の栄養分を体内に取り入れる消化吸収と代謝を行う消化器官。不調が生じると唾液や唇、肌に症状があらわれます。

    【肺(はい)】呼吸と体内の水分代謝を司ります。肌や鼻に不調があらわれます。

    【腎(じん)】生殖や骨・からだの成長を司り、「精(せい)」という生命のエネルギーを生み出すアンチエイジングで最も大切な器官。腎が弱まると疲れやすく、白髪が増えるといった症状があらわれます。

二十四節気(にじゅうしせっき)

日々の食事は5年、10年先のからだづくり。昔から「初物七十五日(はつものななじゅうごにち)」、旬の初物を食べると75日寿命が延びるといわれていたのは、季節に合わせた食材の多くが、からだのバランスに役立つことを意味しています。

二十四節気(にじゅうしせっき)とは、四季をさらに細かく24に分けた季節の期間のこと。太陽の動きに沿って春分と秋分、夏至と冬至を軸に一年を二十四の節気(約15日)に区切ります。

薬膳では、季節に応じた養生として二十四節気をもとに体調にあわせた食材を上手に食事に取り入れ、旬の食物とともにおいしく食べるための養生を考えます。

季節を楽しみながら食でからだの不調を改善し、快適な毎日を過ごす生活の知恵としてぜひ暮らしに取り入れましょう。